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最近では添加物の心配などからペットフードを手作りにしている方が増えてきました。市販のペットフードを主食としている方でも、手作りおやつをあげることもありますね。
しかし正しい知識を持ってなければ、かえってワンちゃん・ネコちゃんの健康を害することも・・・。ここで紹介するタブーには気をつけましょう。

要注意!ペットの食事「お肉」の勘違い

ワンちゃん・ネコちゃんは本来、肉食だから、と肉だけの食事で飼おうとしている人はいませんか。実はそれはとんでもない間違いです。

犬が雑食か肉食かという議論については置いておいて、当然ながら草食ではなく、もともと肉食であることには確かに間違いないとします。しかし肉食動物でいうところの「肉」と、人間が食べる「お肉」との違いに気づかなければいけません。

スーパーやお肉屋さんで買ってくる肉は、鶏肉であれ牛肉であれ、薄切り肉であれステーキ肉であれ、人間が食べられるように切り分けた、要するに「筋肉」の部分になります。
一方、肉食動物が食べる肉といえば、獲って捕まえた動物となり、食べる部位は筋肉に限らず、内臓類なども含まれるわけです。ですので、人間の食べる筋肉の「お肉」だけでは、獲ることが出来ない栄養素や食物繊維が含まれています。

いわゆる「お肉」だけでは、ペットは必要な栄養・食物繊維が足りない状態となってしまいます。
実際に獣医さんに聞くと、ワンちゃんでは食事を手作りするなら肉8割、野菜1割、穀物1割が良いとされています。ネコちゃんであれば、カルシウム不足にならないよう魚もあげるようにしましょう。

あげちゃいけない「煮干」って何?

おやつや食事として、カルシウム不足にならないようペットにあげると良いものとして「煮干し」があります。
犬・猫は尿管結石になりやすい生き物なので、以前はカルシウム過剰により結石が出来やすくなることが危惧されていましたが、カルシウムには同じく結石を引き起こすシュウ酸と結びついて排出する効果があることがわかり、いまでは結石予防に積極的に取り入れることが進められています。

ペットの健康にとても良さそうな煮干ですが、ここで注意したいのが、煮干ならば何でも良いというわけではないということです。

具体的には、人間が食べる用の煮干は、ペットには大敵です。
人用の煮干は海水で煮てあるものが多く、塩分が非常に多く含まれています。カルシウムについては良いのですが、塩分過剰により、高血圧・心臓障害・腎臓障害のリスクが高まることになります。

ワンちゃん・ネコちゃんにあげるなら、きちんと「ペット用の煮干」を選びましょう。

製造中止「犬用キシリトールガム」の真実

ワンちゃんの歯の健康のため、おやつとしてよく噛める「犬用ガム」を与えることがありますね。
そして「キシリトール」と言えば、もともとは甘味料として使われていたものですが、虫歯菌の働きを抑え虫歯予防に効果が認めらたことで有名になった成分です。そのため一時期、ワンちゃん用に「犬用キシリトールガム」という商品が発売されていました。

しかし、実はキシリトールを過剰に摂取することは犬にとって重大な健康被害をもたらすことが判明しました。
キシリトールを摂取することにより、低血糖・腎臓障害を引き起こしたり、嘔吐や痙攣の症状が起こる可能性があることがわかり、日本の各メーカーではキシリトール入り製品の製造を中止することになりました。

現在でも、海外製のキシリトールの入ったペットのおやつを通販などで見かけることがありますが、間違った認識で買わないように気をつけましょう。
もちろん、人間用のキシリトールガムも絶対にあげてはいけません。消化不良を起こすだけでなく、キシリトールにより中毒症状を起こします。
(人間用のキシリトール配合食品によって、かわいそうなことになくなった小型犬のケースもあります。)

意外と知らない禁忌野菜「ホウレンソウ」「タケノコ」

ワンちゃんには食物繊維・ビタミン摂取のために少量の野菜を与えると良いことはわかっています。しかし野菜の中でも、人間は食べられるけど犬にあげてはいけない禁忌野菜があります。

有名なのはネギ類でしょう。長ネギ、玉ねぎには硫化アリルが赤血球を破壊してしまい貧血になってしまいます。人間には硫化アリルを分解する酵素があるので食べても大丈夫なのですが、犬・猫にはその分解酵素を持っていません。

葱類は周知だと思いますが、その影で知名度は低いのが「ほうれん草」「たけのこ」が、実は犬にあげてはいけない野菜だということです。
「ほうれん草」「たけのこ」は代表的なものですが、正確には「シュウ酸」を多く含む野菜はタブーです。ちなみに、シュウ酸が多い野菜の見分け方とては、灰汁が多い野菜はシュウ酸が多いと言われています。

犬・猫は人間と比べても水分を摂る量が少なく、その分、体内で水分を何度もろ過するので、尿の濃度が濃くなり結石を起こしやすい生き物です。そして結石の素になる成分の一つが「シュウ酸」であり、シュウ酸が過剰になると尿管結石のリスクが高まります。

結石を起こさないためにも、「ホウレンソウ」「タケノコ」はあげないこと。またシュウ酸による結石の予防にカルシウムが効果的です。カルシウム不足にも気をつけましょう。

手作りペットフードは正しい知識を持って

栄養バランスという点では市販のペットフードが一番よく考えられていて申し分ないのですが、それでも手作りしたいという場面はあると思います。
そのときにやはり気をつけなければいけないのは、「人間の食べ物とペットの食べ物は違う」ということです。

身体の大きさが全然違いますし、体重で考えても5倍~10倍くらい差がある上、身体の中にもっている酵素や内臓の働き方も変わってきます。
あげていいもの、あげてはダメなもの、あげすぎてはダメなもの、ペットの体重・大きさや年齢、健康状態によっても、それぞれ適した食べ物というのがあります。
最新の情報を専門家や獣医さんに聞いてみるのもいいでしょう。

食事は生活の基本です。愛するペットのために、正しい知識を持って、楽しい時間を過ごしましょう。

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